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英国が欧州連合(EU)からの離脱「ブレグジット」を決めた2016年の国民投票から、今月23日で10年を迎えた。この10年間で、英国政治は根底から揺れ動き、伝統的な二大政党制は著しく弱体化した。EU離脱は、保守党と労働党による二大政党の牙城を崩す契機となり、代わってポピュリスト(大衆迎合型)政党の台頭を許すこととなった。
英国内では「離脱は誤りだった」とする声が世論調査で多数を占める一方、かつて離脱を牽引(けんいん)したナイジェル・ファラージ下院議員率いる右派政党リフォームUKが急速に支持を拡大している。同党は「既成政党が離脱を失敗させた」と主張し、既存政治への不満層を取り込んで支持率を伸ばしている。
EU離脱のプロセスは、デービッド・キャメロン保守党政権下で国民投票が実施され、ボリス・ジョンソン政権下の2020年12月末に正式な離脱手続きが完了した。しかし、離脱後の経済的停滞やEUとの関係悪化など、多くの課題が浮き彫りとなった。
政治学者の間では、EU離脱が英国政治に与えた影響は甚大だったとの見方が支配的だ。短期的な問題解決を求める世論に乗じた政治家の発言が目立つようになり、政策の質が低下したとの批判がある。ポピュリスト政治の蔓延は、同国だけでなく欧州全体の政治潮流にも影響を及ぼしている。
英国は現在、離脱から10年を経てなお、その影響と向き合い続けている。今後の政治の行方次第では、さらなる政治勢力の再編や、社会の分断が進む可能性も指摘されている。Google検索で「産経ニュース」を優先表示。ワンクリックで簡単登録。