
中東情勢の混乱による原油高を受け、外国為替市場で円安が続いている。政府・日銀は4月30日に円買いドル売りの為替介入に踏み切り、足元では1ドル=150円台後半で推移。産経新聞社が実施した主要企業アンケートで望ましい為替水準を尋ねたところ、「1ドル=145円超~150円」との回答が37%で最も多かった。140円超~150円のレンジを回答した企業が6割に上り、苦しい経営を迫られている実態が浮かび上がった。
アンケートでは「140円超~145円」と答えた企業が23%で2番目に多かった。「150円超~155円」「140円以下」と回答した企業は、いずれも17%。155円超とした企業も6%あった。
円安は輸入コストの増加につながる。企業からは「原材料や部材の調達コストが上昇し収益を圧迫する」(製造業)、「燃油がドル建てで、円安が続くと費用が膨らむ」(運輸・郵便業)などと警戒する意見が多く上がった。
一方、円安は輸出や海外事業には有利に働く。「海外で稼いだ外貨を日本円に交換する際にプラス影響となる」(金融・保険業)、「米国に保有する資産価値上昇のメリットの方が大きい」(情報通信業)とメリットを強調する企業もあった。インバウンドの誘客にもつながるため「消費に追い風だ」(卸売・小売業)との声もあった。
もっとも「各業種との取引があり、一概に回答できない」(金融・保険業)や「為替変動が激しいと事業計画が立てにくい」(製造業)など、過度な円安・円高のいずれも望ましくないとの回答も目立った。