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「休んだお詫びに菓子折りを」――。国が推し進める「働き方改革」だが、その恩恵は一部の看護師にとどまり、現場では不平等感や負担の偏りが拡大している。コロナ禍による離職、看護師の高齢化など、看護現場を巡る問題は尽きない。
夜勤可能な看護師に業務が集中する傾向が強く、「いつも同じメンバーが尻拭いをしている」との声が現場から上がる。休暇を取った看護師が菓子折りを持参して謝罪する習慣も根強く、働き方改革の理念と現実の乖離が浮き彫りになっている。
こうした不公平な状況に嫌気が差し、復職を望まない看護師も少なくない。「休むこと自体が後ろめたい」と話すベテラン看護師は、「制度は整っても、職場の空気が変わらなければ意味がない」と指摘する。
看護師の高齢化が進む一方で、若手の離職率は高い。コロナ禍で一層過酷になった勤務環境が、離職を後押ししている。現場では、人員不足を補うために夜勤回数が増え、さらに負担が集中する悪循環が続いている。
専門家は、働き方改革を実効性のあるものにするためには、制度導入だけでなく、職場の意識改革や人員配置の見直しが必要だと訴える。国は看護師不足解消に向けた対策を急ぐが、現場の声に耳を傾けなければ、改善は難しいとの見方が強い。