
夕闇に包まれた茨城県常総市の市立水海道中に併設された夜間学級。午後5時半、仕事を終えたパキスタン人やアフガニスタン人の若者らが登校する。3学年計30人のうち28人が外国籍、残り2人は両親の一方が外国籍だ。
夜間中学は、さまざまな理由で中学校を卒業できなかった15歳以上の人のための学校。公立の授業料は無償で、外国人でも受け入れている。今春時点で全国に69校ある。
常総市の夜間中学は令和2年の開校。当初から生徒の大半は外国人だった。理科担当の土戸伸俊教諭(35)は「日本で高校に行き、よい仕事に就きたいという若い世代が多い」と説明する。
2年生のパキスタン人、セイフ・ウラーさん(39)は国語の授業を受けていた。2年前に来日し、先に来た兄らと隣接市で中古車販売業を営む。母国では中学を2年まで行ったといい、まだたどたどしい日本語で「ひらがなカタカナ、分かるようになった。漢字、少しだけ分かるようになった」と話す。
1年生の日本語の授業では「私は○○人です」「これは辞書です」といった日常生活で使う文型から学び、中学の国語の学習へとつなげていく。生徒30人に対し、教員免許を持つ教諭ら19人が手厚く指導する。
常総市は人口約6万人のうち約7千人が外国籍で、外国人比率は12%。全国平均の3%の4倍に上る。もともと食品工場で働く日系ブラジル人らが多く、近年は人手不足の業界向けの在留資格「特定技能」の外国人が急増したという。