
高市早苗首相(自民党総裁)は20日、国会での党首討論で、中道改革連合の小川淳也代表から令和8年度補正予算案編成の指示が遅れたと批判され、「私は指示が遅れたとは思っていない」と反論した。
小川氏は、首相が同日に訪問先の韓国から帰国したことを踏まえ、「先ほどまで韓国にいて、気がついたら委員会室にいる。その破壊力のある笑顔で各国首脳と渡り合ってきたのだろうなと、改めて敬意を表したい」とねぎらった。
一方で「破壊力のある笑顔にやられそうだが、ちょっと心を鬼にして厳しいお尋ねをする。国民生活は今不安のさなかにある。経済対策の指示は若干遅れたのではないかと私は感じている」と述べ、首相の認識をただした。
首相は指示の遅れを否定。「補正は、中東情勢が長引くと、いつかやらなければならないという思いを強く持っていた。しかしながら、まず令和8年度予算を早期に成立させた上で生活に影響が出ない状況を作る。予備費を執行できる状況を作る。その後、情勢を見ながら考えていくということで割と早くから、ベストな対応を考えていた」と説明した。
小川氏は、首相がこれまでの答弁で補正予算の編成を否定してきたことを追及した。
首相は「審議中に次の補正予算について述べることはできなかった。答弁の中で私の表現ぶりが『現時点では』とか、『今すぐ直ちに』とか、それから『今日の時点では』と変わっていっていたのは皆さまお気づきだと思う。早くから中東情勢が長引いた場合、リスクを最小化するために、補正の可能性もあるということは、十分に腹に留めていた」と語った。
これに対し小川氏は「それは世の中にあまり伝わっていなかった。むしろ今日党首討論がある、野党から迫られる、その前に、というふうに転じていったのではないかというのが世の中の受け止めではないか」と語った。
補正予算の財源についても議論が交わされた。首相は「できる限り特例公債の発行を抑制しながら、しっかりと国民の生活と事業を守っていきたい」と強調した。