神戸児童殺傷29年、遺族再提訴せず 「納得する回答を」加害男性に求める

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Kenji Watanabe
国内 - 23 5月 2026

神戸市須磨区で平成9年に起きた連続児童殺傷事件で、犠牲となった小学6年の土師(はせ)淳さん=当時(11)=の遺族が、加害男性(43)に支払い命令が確定した損害賠償を巡り、請求権の時効を更新する「再提訴」に踏み切らなかったことが23日、分かった。父親で医師の守さん(70)が明らかにした。淳さんの殺害から24日で29年。守さんは加害男性に対し「もう一度根本に戻り、事件当時をきちんと見つめ直してほしい」と求めた。

民法上、損害賠償は支払いの申し出などから10年経過すると時効となり、請求権は消滅する。賠償金の支払いが民事訴訟で確定しても加害者側が応じず、被害者側が再び裁判を起こさなければいけない事例が各地で問題となっている。

加害男性は平成27年に「元少年A」の名前で手記「絶歌」を遺族に無断で出版。加害男性は出版の翌年、印税による賠償金の支払いを遺族に打診したが、拒否された。その後、遺族に手紙を出すこともなくなり、賠償金の支払いなどもないままだ。

「なぜうちの子供が命を奪われなければいけなかったのか。理由を知りたい」と守さん。加害男性から届かなくなった手紙について「彼には事件当時を振り返り、僕らが納得するような回答がほしい」と語った。

守さんは犯罪被害者への支援拡充を訴え続け、被害者が孤立しない社会の実現を目指している。一方、被害者の損害回復や経済的支援を巡っては、加害者側が損害賠償金を支払わないケースが後を絶たない。北欧の一部で国が損害賠償金を補償した上で加害者から回収する制度があり、政府はこうした施策を調査している。「加害者から回収できていない被害者への賠償金を国が立て替えてほしい」と守さん。「新全国犯罪被害者の会(新あすの会)」代表幹事などを務めて被害者の権利確立に尽力し、昨年2月に亡くなった岡村勲弁護士の名前を挙げ「被害者のために遺志を引き継いでやっていきたい」と語った。

神戸連続児童殺傷事件は、神戸市須磨区で平成9年2~5月、小学生5人が相次いで襲われ、4年の山下彩花さん=当時(10)=と6年の土師淳さん=同(11)=が犠牲になった。「酒鬼薔薇聖斗(さかきばらせいと)」と名乗る挑戦状とともに遺体の一部を中学校前に置く猟奇性や、当時14歳の少年の逮捕が社会に衝撃を与えた。令和4年、神戸家裁が少年審判の処分決定書などの記録を廃棄していたことが発覚。最高裁が謝罪し、記録保存の運用が見直された。

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、産経新聞の記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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