
観光客に映らない大阪の本質を探るため、40年暮らした筆者が天神橋筋商店街を歩いた。全長2.6キロの元日本最長商店街には、下品なイメージと上品な現実が混在する。
商店街の入り口付近では、ビニールシートで覆われた安い飲み屋が軒を連ねる。地元住民が集い、大声で笑い合う光景は確かに下品に見えるが、そこには大阪らしい温かさがある。
少し進むと、タイガース愛あふれる独自グルメが顔を出す。たこ焼きや串カツに加え、球団カラーの黄色い食べ物が並ぶ。これらは観光客向けではなく、地元の日常そのものだ。
一方、商店街の奥には「ダサいナンパ禁止」のエリアや、高層タワーマンションがそびえる。街の空気は場所によって変わり、下品と上品の境界線が曖昧になる。
結局、大阪は下品か上品かという問いは無意味だ。この商店街が示すのは、両方が調和した多彩な魅力。それが大阪の本当の正体だと筆者は結論づける。