
カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の運営事業者であるMGM大阪(大阪市)は1日、経営体制を刷新したと正式に発表した。2030年秋ごろの開業に向けて大阪湾の人工島・夢洲で建設が進むこのプロジェクトでは、オリックスや米MGMリゾーツ・インターナショナルの日本法人などが出資する。同日付でオリックスから3人、MGMから2人が取締役に就任し、役員体制を強化して円滑な運営を図る狙いがある。
MGM大阪の会長にはオリックスの渡辺展希常務執行役が就任した。社長にはこれまで共同社長を務めていたMGMリゾーツ・インターナショナル出身のエドワード・バウワーズ氏が就いた。当初、MGM大阪社長にはスティーブ・ザネラMGMリゾーツ・ジャパン・オペレーションズ社長が就任する計画だったが、発表直前に撤回された。
このほかの取締役として、オリックスから高橋英丈社長と入江修二専務執行役が、MGMリゾーツ・インターナショナルからビル・ホーンバックル最高経営責任者(CEO)がそれぞれ就任した。
これまでMGM大阪の共同社長を務めていたオリックス出身の高橋豊典氏は退任した。
大阪IRは2030年秋ごろの開業を計画しており、カジノやホテルが入る中核ビルに加え、MICE施設と呼ばれる国際会議場・展示場なども整備される。初期投資額は約1兆5130億円の巨額プロジェクトだが、資材価格の高騰や約1万5千人の雇用を計画する人材確保など課題も多い。プロジェクトを主導してきた2社が全面的に経営に関与することで、約4年後の開業に向けて準備を着実に進める構えだ。