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6月17日、東京ビッグサイトで開催されたイベントで、サントリーが展開する”推し活”専用自販機が来場者の注目を集めた。通常の飲料自販機では200円の飲料すら売れ行きが伸び悩む中、900円の推し活グッズが次々と購入される光景は、業界関係者に衝撃を与えている。
この自販機は、アニメやアイドルなどのファン向けに、キーホルダーやアクリルスタンドといった限定グッズを販売するもの。価格帯は500円から1000円程度で、通常の飲料よりはるかに高額だが、販売状況は上々だ。背景には、ファン心理を巧みに突いたサントリーの戦略が透ける。
サントリーはなぜ自販機で非飲料商品を扱うのか。同社の担当者は「飲料市場は成熟し、価格競争が激化している。一方、推し活市場は拡大を続けており、自販機を新たな販売チャネルとして活用したい」と説明する。自販機の設置コストはほぼ変わらず、高単価商品で収益性を向上できる利点があるという。
具体的な商品例として、人気アニメのキャラクターグッズや、アイドルグループの限定缶バッジなどがラインアップに並ぶ。購入はスマートフォンでの事前決済が必須で、現金は使えない。これにより、転売防止や在庫管理の効率化を図っている。また、自販機自体にもキャラクターのデザインが施され、SNS映えを意識した仕掛けが随所に見られる。
業界では「コンビニや通販と競合するリスクがある」との声もあるが、サントリーは「自販機の立地とタイムリーな販売が強み」と強調する。今後は、イベント会場だけでなく、駅前や商業施設への展開も視野に入れており、飲料以外の領域で新たな収益源を育てる思惑が見える。