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米プロバスケットボールNBAのニューヨーク・ニックスが53季ぶりの優勝を果たした18日、地元ニューヨークでは盛大な優勝パレードが行われ、街全体が祝賀ムードに包まれた。しかしその熱気の中、一人の女性ファンが思わぬ形で注目を集めることとなった。市清掃局が設置した優勝記念のごみ箱の中身を路上にぶちまけ、ごみ箱を持ち去る様子が撮影され、SNSで瞬く間に拡散されたのだ。
動画に映っていたのは、ニックスのグッズに身を包んだアンジー・バエズさん(40)。彼女はチームカラーの青とオレンジに彩色された記念ごみ箱をひっくり返し、空のペットボトルや使い捨てトレーなどのごみを歩道に捨てると、そのままごみ箱を抱えて立ち去った。背後には、その行為に言葉を失う他のファンの姿も捉えられていた。さらに、盗んだごみ箱を手に地下鉄の車内で笑顔を見せる写真も別のSNSに投稿された。
SNS上では「信じられない」「AI生成の動画ではないのか」「現地で実際に見た」など驚きと困惑の声が相次ぎ、コメント欄は騒然となった。バエズさんが自身のSNSに勤務先を記載していたことから、大手金融機関JPモルガン・チェースに取材が殺到。同社の広報担当者は「当該女性は既に退社した」と答えた。彼女は以前、JPモルガンが買収したレストランレビューサイト「The Infatuation」で、バイデン前政権が重視した「多様性・公平性・包括性(DEI)」を担当していた経歴があり、この点に注目した右派や保守系からは辛辣な批判も多く寄せられた。
騒動の後、バエズさんはごみ箱を清掃局に返却したものの、ごみを路上に廃棄した上、清掃業務を妨害したとして計175ドル(約2万8000円)の罰金を科せられた。このごみ箱は、ニックスの53年ぶりの優勝を盛り上げようと製作された記念グッズの一つで、家庭用サイズやミニチュアも一般販売されていた。制作会社の責任者は「一人の行為によって地元の誇りに影が差したことは遺憾だ」とコメントしている。
ニューヨーカーに衝撃を与えた今回の一件は、熱狂のあまりに起こった軽率な行動の代償として、彼女の職と社会的評価を失わせる結果となった。地元紙も大きく報じ、SNSでは批判や皮肉が飛び交う中、バエズさんは罰金支払いと謝罪を余儀なくされている。(文中敬称略)