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HOUSTON, TEXAS – JUNE 29: Kaishu Sano #24 of Japan celebrates with teammates after scoring the team’s first goal during the FIFA World Cup 2026 Round Of 32 match between Brazil and Japan at Houston Stadium on June 29, 2026 in Houston, Texas. (Photo by Lars Baron/Getty Images)現地時間29日、FIFAワールドカップ2026・ラウンド32で日本代表がブラジル代表に逆転負けを喫した。通算5度の優勝を誇る“サッカー王国”を相手に、前半29分には佐野海舟がボール奪取から強烈なミドルシュートを突き刺して先制。しかし後半は押し込まれる展開が続き、56分にカゼミーロのヘディングで同点に追いつかれると、90+6分にガブリエウ・マルティネッリにネットを揺らされ、土壇場での敗退となった。
悔しい結果ながら、今大会の日本代表はデータ上で確かな進化を証明した。データサイト『Opta』によれば、得点数「8」、得点に直接関与した選手数「10」、得点者数「7」は、いずれもワールドカップにおける日本代表史上最多の記録。ブラジル戦終了時点で得点直接関与選手数はドイツと並び今大会最多タイ、決定率「23.5%」はオランダに次ぐ全体2位の数字である。
チームを取り巻く環境は決して恵まれていなかった。南野拓実と三笘薫が負傷で大会直前に欠場。さらにキャプテン格の遠藤航も離脱を余儀なくされ、主力を欠く厳しい事情が続いた。それでも森保一監督のもと、選手たちは持ち味を発揮し、試合ごとに厚みを増す攻撃と粘り強い守備で存在感を示した。
一方、過去最高成績となるベスト8、そして目標に掲げた優勝には届かなかった。「最高の景色」という言葉に象徴される夢は、またしても決勝トーナメント初戦の壁に阻まれた形だ。主将の板倉滉は試合後、悔しさをにじませながらも「チームとして戦って負けた」と語り、失意の中にあった田中碧をかばう姿も見られた。
それでも、今大会で日本代表が示した攻撃の多様性と決定力の向上は、今後のW杯に向けた確かな布石となる。GK鈴木彩艶がブラジル戦で見せた好セーブの数々も含め、若い力が急成長を遂げた大会でもあった。次なる4年後、日本が新たな景色を見るために、この敗戦をどう活かすかが問われている。