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群馬県の山本一太知事は30日、臨時記者会見を開き、東洋大学から板倉キャンパス跡地(板倉町)の一部について無償譲渡を受けたと発表した。譲渡の時期など詳細は今後詰める。面積は全敷地の3分の1弱に当たる10万2736平方メートルで、利活用については板倉町と協議して決める。
この土地は平成9年のキャンパス開設以来、利用されていなかった。県がこれまで無償で返還を求めてきた経緯がある。
同大板倉キャンパスは9年4月に国際地域学部と生命科学部の2学部で開設。敷地はもともと県有地で、開設にあたり県が33億6000万円、板倉町が10億円支援した。ピーク時は2000人以上の学生が在籍したが、都市部の大学を好む「都心回帰」で郊外キャンパスの人気が低下したことから、令和2年に事実上の撤退を決め、6年に朝霞キャンパス(埼玉県朝霞市)への移転が完了していた。
県は残る敷地の利活用について引き続き大学側の責任で早期に提案するよう求めていく。
山本知事は会見で「大学移転に伴う問題が全て解決したわけではないが、これまで大きな動きがなかった中でようやく一歩前に進んだ。このことには安堵(あんど)している」と述べた。キャンパスが移転して以降、地元では地域経済への影響など不安の声が上がっていた。