t>

自民党の小渕優子元選対委員長が、党税制調査会の非公式幹部会合「インナー」のメンバー辞任意向を示した。背景には消費減税への強い反対があるとされ、党内の「消費減税反対」勢力にとっては好都合な展開となりそうだ。高市早苗政権下で党税調の姿勢に変化が生じるのか、焦点となる。
永田町ではこの突然の動きに様々な臆測が飛び交う。首相には従順と見られていた小渕氏が、半ば公然と辞意という形で「盾突いた」ことで、政治部記者らの間では格好の話題となっている。この行動が単なる不満表明なのか、あるいはより深い政治力学の表れなのか、注目が集まる。
小渕氏は自民党内でも絶大な権限を持つとされる党税調のインナーで副会長を務めており、その発言力は大きい。その重鎮が辞意を示したことで、今後の税制議論の行方に混乱が生じる可能性も指摘されている。
筆者は大蔵省(現財務省)の官僚時代、衆院選に初当選した直後の小渕氏にレクチャーを行ったことがある。故・小渕恵三元首相の娘という「政界のサラブレッド」であり、将来の女性首相候補として「丁寧に説明するように」と上司から厳命された記憶がある。その彼女が、政権の看板政策に真っ向から異議を唱える構図は感慨深い。
高市首相が打ち出す「2年限定」の消費減税についても、党内からは「一度下げたら戻せない」との声が根強い。財務省シンパが多い党税調インナーの反発は、この減税が期限通りに終了するかどうかに暗い影を落とす。小渕氏の辞意表明は、今後の財政政策の行方を占う上で一つの分水嶺となるかもしれない。