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将棋のタイトル戦「ヒューリック杯第97期棋聖戦五番勝負」(産経新聞社主催)で、藤井聡太棋聖(23)が挑戦者の服部慎一郎七段(26)を3連勝で下し、7連覇を達成した。将棋を題材にした小説『盤上の向日葵』で知られる作家の柚月裕子さん(58)が、決着局となった第3局を観戦し、その模様を寄稿した。
第3局は、昭和天皇の御学問所だった沼津御用邸東附属邸で行われた。
挑戦者の服部七段は、将棋ファンから「忍者」のニックネームで親しまれており、今回がタイトル戦初挑戦となる。迎え撃つ藤井棋聖は、今回防衛すれば大山康晴十五世名人の棋聖戦7連覇という歴代2位の記録に並ぶ大一番だった。
藤井棋聖は、いつもより笑顔が少ないように見えたが、それ以外は普段と変わりなく、記者の質問に落ち着いて答えていた。
一方、服部七段は緊張しているのか、表情がやや硬かった。しかしその目には、緊張を上回る力強い闘志が宿っているように感じられた。