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市場の荒波を最前線で注視してきたアナリストの有沢正一氏(岩井コスモ証券)が、注目の経済テーマを読み解く。AI(人工知能)関連株として注目を集め、株価が大きく伸びたキオクシアホールディングス(HD)。その背景と成長の可能性は。
株式相場の格言で「株は世につれ世は株につれ」というように、株式市場は世の中の様子を反映して動きますし、逆に株式市場の動きを見れば世の中の変化がよくわかります。株式市場が評価している企業価値の金額を「時価総額」といいますが、時価総額上位企業の顔ぶれは世の中の変化を如実に表しています。
平成バブル絶頂期の1989年12月の時価総額トップはNTTでしたが、2位以下には都市銀行がずらりと並びました。おカネがあふれていた世相を反映していたようです。
ITバブルと呼ばれた2000年3月の時価総額トップはNTTドコモでした。携帯電話が急速に普及した時期で、上位にはソニーやパナソニック、NEC、富士通などがみられました。
ITバブルが一段落した後、03年12月からは、世界トップの自動車メーカーで、日本を代表する製造業としてトヨタ自動車が時価総額トップの座に君臨し続けてきました。