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丸紅は、スイスおよびオーストリアで工作機械と周辺機器・自動化設備の販売・保守事業を展開するTOLUS Group AG(TOLUS)の発行済株式100%を取得し、完全子会社化したと発表した。これにより同社は欧州市場における工作機械販売事業に本格参入する。
工作機械はあらゆる製造業を支える重要な機械であり、世界市場規模は約900~1000億ドルと推計されている。2025年から2030年にかけて年平均7.0%の成長が予測されており、欧州は世界第2位の市場規模を持つ。特にスイスとオーストリアは、高級時計や医療機器、自動車など精密加工が求められる産業が発展している地域だ。
TOLUSは、前身企業のスヴェマ(1974年創業)とニューエマグ(1975年創業)から数えて50年以上の歴史を持つ。スイス・オーストリアで日系トップメーカーの工作機械を取り扱い、累計5000台以上の販売実績を有する。省人化・効率化を実現する自動化システムの設計・提案力も強みとして、両国で高い地位を確立している。
今回の完全子会社化により、丸紅はTOLUSの持つ顧客基盤や技術力を活用し、欧州工作機械市場でのプレゼンス拡大を図る。また、TOLUSを通じて現地のニーズに合わせたサービスを提供することで、欧州における事業基盤の強化を目指す。
丸紅は今後も工作機械事業のグローバル展開を加速させ、製造業の高度化や自動化需要に対応していく方針だ。同社の取り組みは、欧州市場での競争力向上に寄与すると期待される。