t>

グーグルは次世代AIモデル「ジェミニ3.5プロ」のリリースを延期した。このニュースを受け、一部では「AI競争でグーグルが劣勢に立たされている」との見方が強まっている。しかし、親会社アルファベットのサンダー・ピチャイCEOはこうした見方に強く反論している。
ピチャイCEOは、グーグルが最先端のAI研究で引き続きリーダーシップを発揮していると強調。特に、同社が長年にわたって蓄積してきた大規模言語モデルの知見や、クラウドインフラの優位性を指摘し、「短期的なリリーススケジュールの変更が全体の競争力を左右するものではない」との立場を示した。
業界では、オープンAIのGPT-4やメタのLlamaシリーズが注目を集める中、グーグルの開発速度に懸念の声も上がっていた。特に、昨年公開した「ジェミニ」シリーズの性能評価が一部で競合に劣るとされ、株価に影響を与えた経緯がある。
今回延期されたジェミニ3.5プロは、より高度な推論能力とマルチモーダル処理を謳う次世代モデル。グーグルは「品質と安全性の確保を最優先にしている」と説明しており、リリース時期は未定ながらも、年内の投入を目指しているとみられる。
アナリストの間では、グーグルのAI戦略の方向性に依然として期待が寄せられている。ピチャイCEOは「グーグルはAIの基礎研究から応用まで一貫した強みを持つ。短期的な競争に一喜一憂せず、長期的な価値創造に注力する」と述べ、市場の懸念を払拭しようとしている。