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【試乗】アウディQ3スポーツバック:ICEの潔い走りと進化したデザイン

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Kenji Watanabe
自動車 - 15 7月 2026

ドイツの自動車メーカーは、グリルやフロントフェイスのデザインに強いこだわりを持ち、それがブランドのポジションを決定づけてきたと言っても過言ではない。特にアウディはその典型だ。

象徴的なのはBMWのキドニーグリルだ。メルセデスは近年、かつての『300SL』を彷彿とさせるグリルを採用しているが、それ以前はロールスロイスのようなパルテノン神殿風だった。一方、VWやアウディなどはそうした明確なブランドの顔を持たず、高級ブランドの領域に入り込めなかった。そこでアウディは「シングルフレームグリル」を導入し、ハイエンドブランドの仲間入りを果たした。

しかし近年、グリルの概念そのものが薄れてきている。トヨタはハンマーヘッドデザインでグリルを意識させない穴だらけのフロントフェイスを採用し、プジョーもヘッドライトとグリルの境界が曖昧な独自のデザインを打ち出している。

グリルは本来、「装飾的な意匠のある鉄格子」を意味し、ラジエーターを冷却するために存在してきた。しかしBEV(電気自動車)のシェアが拡大するにつれ、グリルの存在意義は薄れた。特に不要になったのは、グリルを囲む枠(フレーム)である。

アウディは今でもシングルフレームグリルにこだわりを見せるが、最新の『Q3』にはその枠がない。それでもアウディはこれをシングルフレームグリルと呼ぶそうだ。アメリカ流のストロングフェイスに似た大きなグリルが、枠なしで厳然と存在する。

このフロントフェイスのデザインが、今後トヨタやプジョーのように枠そのものを消した方向へ進むのか、それとも高級車の特徴としてグリルが残り続けるのか。新型Q3を見て筆者はそんなことを感じた。

スタイリングについては、新型Q3はアウディの基本的なデザイン言語に従って作られており、誰が見てもアウディと認識できる。しかしインテリアはエクステリアとは打って変わり、新しさに満ちていた。

横長の巨大なディスプレイがダッシュボードを占めるのはドイツブランドらしいが、新しいのは「インテグレーテッドスイッチモジュール」と呼ばれるステアリングコラムから生える操作系だ。かつてはレバーを上下させたり先端を回したりしていたが、このモジュールは幅広のバーのような形状で、従来のレバーとは異なる。

操作そのものはレバーと変わらないが、アウディはこの部分にトランスミッション操作のシフトレバーを統合した。ウィンカーは左のバーで操作し、その中にワイパーの操作系も巧妙に組み込まれている。これは昔のサテライトスイッチの進化系のように思えるが、使い勝手は悪くない。少なくともタッチパネルを操作するよりは遥かに優れていた。

目を見張るのは「デジタルマトリクスLEDヘッドライト」だ。従来もLEDで対向車に部分的にハイビームを維持する機能があったが、新型Q3にはなんと2万5600個ものLEDが搭載されている。これを巧みに制御し、路面にピクトグラムを投影して車線逸脱を警告するなど、安全性を高めている。ただし半分はギミック的な要素でもある。

今回試乗したのはクーペ風のスポーツバック、TFSIモデルだ。エンジンは2リッター直列4気筒ターボで、電気に頼らないICE(内燃機関)のみの潔いモデルである。ドイツメーカーは数年前に一斉に電動化へ舵を切ったが、最近またICEへ回帰している。ディーゼルも復活させればさらに良いが、そこまでは至っていない。

この4気筒エンジンは、昔から実に軽快に回り、スムーズで力強い。動力源としては文句なしだ。組み合わされるトランスミッションは7速のSトロニック(ツインクラッチの電子制御マニュアル)で、熟成が進み非常にスムーズ。硬軟両方の走りに対応し、満足感が高い。

乗り心地は、「2バルブ式電子制御ダンピングコントロールサスペンション」を採用。ダンパー中央付近に上下二つのバルブを装備し、バウンド側とリバウンド側を巧みに制御する。今回の試乗では荒れた路面にほとんど遭遇しなかったため、その効果を顕著には体感できなかったが、通常の走行では十分に快適だった。

ボディサイズは全長4530mm、全幅1860mm、全高1570mm。初代から順調に大型化しており、各世代でサイズアップしている。驚くべきは、このサイズで本国ではAセグメントに分類されることだ。日本の道路事情ではこのサイズが限界に近く、アウディ流のCセグメントやDセグメントになるとどこまで大きくなるのか、不安を感じざるを得ない。

■5つ星評価 パッケージング:★★★★ インテリア/居住性:★★★★ パワーソース:★★★★★ フットワーク:★★★★★ おすすめ度:★★★★

中村孝仁(なかむら たかひと)。AJAJ会員、自動車技術会会員、東京都医師会「高齢社会における運転技能および運転環境検討委員会」委員。1952年生まれ、4歳でモーターマガジン誌面に登場するクルマ好き。スーパーカーショップのバイト、ノバエンジニアリングでのメカ修行、ドイツでのカーライフを経て、1977年からジャーナリストとして活動。現在は企業やシニア向け運転講習会社「ショーファデプト」代表取締役も務める。テレビ東京「開運なんでも鑑定団」で自動車関連の鑑定士としても活躍中。

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、Response.jpの記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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