キャズムを超えるか?Jackeryが7年連続国内シェア首位の理由を工場見学から探る

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Mika Nakamura
政治 - 06 May 2026

イノベーション普及理論では、普及率がイノベーター2.5%とアーリーアダプター13.5%の合計16%を超えると、本格的な普及フェーズに入るとされる。この15〜16%の地点に大きなキャズム(断絶)が存在し、それを越えられるかどうかが成否の分かれ目となる。

ポータブルバッテリーの普及率は、まさにこのキャズムを超えるかどうかの瀬戸際にある。特に日本では災害発生を機に導入が一気に加速する傾向があり、皮肉にもキャズム越えは災害の多さに左右される。近年は自然災害に加え、中東情勢の緊迫による石油危機など政治的不安定さも大きな要因となっている。

今年3月にはEcoFlowがグローバルでトップシェアを獲得したと報じられたが、日本国内ではトップシェアを獲得できていない。その日本で7年連続トップシェアを維持しているのがJackeryである。

4月13〜14日、筆者は中国・深圳にあるJackeryの本社および工場を見学する機会を得た。一般にバッテリー関連の生産工場は社外秘が多く、見学できても写真撮影や記事化が難しい例が多いが、今回は快く取材対応いただいた(取材協力:Jackery)。

ポータブルバッテリーは基本的に電気を蓄えて放電するだけの装置であり、差別化が難しい製品である。しかし近年は大容量バッテリーの安全性が注目されており、Jackeryが国内トップシェアを獲得した理由や差別化要因を、工場見学を通じてお伝えしたい。

Jackeryのヘッドオフィスは深圳市中央のオフィス街に位置する。バッテリーの製造工場はそこから北へ車で30分ほどの郊外にあり、日本の工業団地に似たエリアのビルの一角に生産ラインが設けられている。

ポータブルバッテリーメーカーには、Bluettiのように元々製造工場からスタートして自社ブランドを立ち上げた企業もあれば、開発・設計のみを行うファブレス企業もある。Jackeryは出自が生産工場ではなくバッテリー販売を祖業とするが、自社工場での生産および社内製品試験にこだわっている。

Jackeryが日本で展開している現行商品は、リン酸鉄リチウムイオン電池を採用したモデルが10モデル以上ある。ワールドワイド向けにはさらに多くのモデルが存在し、自社工場では年間180万台もの多様なポータブルバッテリーを生産している。

見学したのは電源パックの組み立て工程で、3ラインですべてのモデルを生産している。三元系バッテリーの製造ラインも存在するが、現在は休止中である。

前半のメイン基板(PCBA)はほぼ自動化されており、ロボットアームではつかみにくいコイルやケーブルなどは人が取り付けている。セルの選別・実装は再び自動化され、ボディへの組み込みおよび外観チェックは人が行うという、自動化と人力の工程が交互に配置されている。

生産ライン以上の敷地を占めているのが、生産後の全品検査エリアだ。電源の初期電量(通常は30%残量)から100%まで満充電し、0%まで完全放電。その後再び100%まで満充電し、30%まで放電した時点で製品として出荷可能となる。

こうしたテストには大量の電力が必要となるが、放電した電力は系統電力へ戻してリサイクルする仕組みを採用している。

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、ITmedia NEWSの記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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