t>
JEDDAH, SAUDI ARABIA – JUNE 10: Mitchell Duke of the Socceroos walks out during the FIFA World Cup 2026 Round Three AFC Asian Qualifier match between Saudi Arabia and Australia Socceroos at King Abdullah Sports City on June 10, 2025 in Jeddah, Saudi Arabia. (Photo by Robert Cianflone/Getty Images)オーストラリアサッカー連盟(FFA)は11日、J1・FC町田ゼルビアに復帰したばかりのFWミッチェル・デューク(35)が、同国代表から引退すると発表した。国際Aマッチ通算50試合出場、13得点4アシストの数字を残し、2022年カタールワールドカップでは決勝トーナメント進出に貢献。サッカルーズ(オーストラリア代表の愛称)に新たな歴史をもたらした男が、静かにユニフォームを脱ぐ決断を下した。
デュークは1991年生まれ。2013年7月に代表デビューを果たすと、以降10年以上にわたってチームを支え続けた。特筆すべきはカタールW杯グループステージ第2節のチュニジア戦。決勝点を挙げ、オーストラリアに3大会ぶりの勝利をもたらした。あの一撃は、アジア予選を勝ち抜いたチームの象徴的なシーンとして、今も多くのファンの記憶に刻まれている。
クラブキャリアでは、2015年に清水エスパルスへ加入。その後ファジアーノ岡山を経て、2023年から町田でプレーした。昨年12月にいったん退団したが、今月に入って半年ぶりの復帰が決まったばかり。そんなタイミングでの代表引退表明に、ファンからは惜しむ声が相次いでいる。
「熟考を重ねた結果、国際舞台からの引退を正式に発表する時が来た」――デュークは自身のSNSでそう切り出し、次のように続けた。「オーストラリアで育った子供の頃から、あの緑と金のユニフォームを着ることを夢見ていた。50回も代表としてプレーできたことは、50回も夢が叶ったようなもの。決して当たり前ではない特権だ」
「すべての思い出を大切にしているが、2022年のワールドカップでオーストラリア代表としてゴールを決めたことは、キャリア最大のハイライトだ。サッカルーズのユニフォームに袖を通し、国を代表して戦えたことは人生最高の名誉だった。応援してくれたすべての人に感謝する。永遠の感謝と誇りを胸に、この舞台を去る」
オーストラリア代表を率いるトニー・ポポヴィッチ監督もFFAを通じてコメントを発表。「サッカルーズへの多大な貢献を果たしたミッチェル・デュークにお祝いの言葉を贈りたい。代表通算50試合という節目に到達できる選手は多くない。ワールドカップでゴールを決めた選手となれば、さらに限られる」と称賛した。
ポポヴィッチ監督はさらに、「彼は直近のワールドカップ予選でも重要な役割を果たし、私が初めて指揮を執った試合では先発出場。サウジアラビア戦では予選最後のゴールを決めた。ワールドカップ出場を目指して全力を尽くしてくれた。常に素晴らしいプロフェッショナルであり続けた。彼の今後の成功を願っている」とエールを送っている。
町田復帰が決まったばかりのデューク。クラブでは黒田剛監督の下、天皇杯初優勝にも貢献した実力者だ。代表引退によってクラブに集中できる環境が整ったとも言える。35歳のベテランが、J1の舞台でどのようなプレーを見せるのか。そして若手選手たちにどんな影響を与えるのか。注目が集まる。