t>

トランプ米大統領は5日、「イランに関して大成功を収めている。彼らは核兵器を保有することはない」と述べ、既に対イラン政策で一定の成果を収めたとの認識を示した。一方、イラン首脳部の側近は5日、戦闘終結に向けた対米交渉が行き詰まっており、打開には米国による凍結資産の解除が必要だと強調して歩み寄りを求めた。
トランプ氏は大統領専用機内で記者団に対し、「われわれは必要とする全てを手にしている」と指摘。自身が重視するイランの核兵器開発の阻止は目的を果たしたとの見解を示した。
足元の原油上昇は懸念された程ではないとも強調し、イランとの交渉について意に介さない姿勢をみせた。このところトランプ氏は「(イランの問題は)大した話ではない」などと軽視するような発言をしている。
米国とイランは停戦延長に向けた「覚書」に関する交渉を続けているとみられるが、イラン側から「目に見える進展がない」(アラグチ外相)といった声が出ている。
イラン最高指導者モジタバ・ハメネイ師の軍事顧問、モフセン・レザイ氏は5日、首都テヘランでの米CNNテレビの取材に応じ、トランプ氏がイランとの合意を望むのであれば、計240億ドル(約3兆8000億円)の凍結資産の解除を決断すべきだと述べた。
レザイ氏は、こうした米側の対応が米イランの信頼を試すものになるとの認識を示し、「ボールは米側にある」として膠着(こうちゃく)状況にある交渉打開に不可欠だとした。CNNによるとレザイ氏はモジタバ師との関係が近い。
また米国が交戦を終結させず、イラン港湾封鎖を解除しなければ、戦闘地域をインド洋や紅海、地中海、イエメン沖のバベルマンデブ海峡などへ拡大させると警告した。
米財務省は5日、イラン産の液化天然ガス(LNG)の取引に関与したとみられる個人や法人、船舶などを制裁対象に指定すると発表した。対象船舶などがLNGのアジア方面への「密輸」に携わったと指摘している。