
ロシアは9日、対ナチス・ドイツ戦勝記念日の軍事パレードを実施したが、例年参加する主力戦車やミサイルなどの地上兵器を一切投入しなかった。この異例の決定の背景には、ウクライナ侵略による戦力の著しい損耗と財政難があるとみられる。
さらに、プーチン政権はパレード中に地上兵器がウクライナ軍の攻撃を受けて破壊され、ロシアの威信が損なわれる事態を恐れたとの分析も浮上している。
ウクライナのゼレンスキー大統領は4日、「ロシアは兵器に余裕がない」と述べ、露軍の装備不足を指摘した。
米シンクタンク「戦争研究所」やウクライナ軍事メディア「ディープステート」によれば、露軍は東部戦線で緩やかに前進しているものの、その代償として戦車や装甲車両、兵員の損失が増大している。一方、東部ドニプロペトロウスク州ではウクライナ軍が反攻に転じ、露軍を押し返している地域もある。
これらの情報から、露軍の戦闘継続能力は徐々に限界に近づいているとの見方が強まっている。