t>

旧京都新聞本社ビル(京都市中京区)がホテルとして再開発されることが発表された。同ビルは昭和50年から現在の形となり約55年間にわたって地域の風景としてなじんできたが、世界各地で展開するホテルブランドが京都に初進出し、令和11年度に開業する予定だ。
同ビルをめぐっては、大成建設(東京)などが設立した「京都御所南特定目的会社」が、京都新聞ホールディングス(HD)から約3900平方メートルの土地を借り受け、旧本社ビルの北館を改修。南館は解体し、跡地に約240室を備えるホテルが新築される。
ホテルを運営するのは、タイを拠点に世界でホテルを展開する「マイナー・ホテルズ」などによる合弁会社「ロイヤルマイナーホテルズ」で、ホテル名は「Avani(アヴァニ) Kyoto(仮称)」となる。
同ビルは地下鉄丸太町駅に直結し、京都御所や世界遺産「元離宮二条城」にも徒歩圏内で移動できる立地にある。大成建設などはこうした歴史的な価値観を継承しながら、ラウンジやレストランを併設するなど、暮らしに根づいた文化を守る地域に開かれたホテルとして再生する。
特定目的会社設立に参加している「マイナー・インターナショナル」のウィリアム・ハイネッケ会長は同ビルについて「輪転印刷室など歴史が感じられる場所があり建物のストーリーを感じた」と評価。日本初進出となるAvaniブランドについて「京都の歴史を尊重し末長い関係を築きたい」と意気込みを語った。
京都新聞HDの大西祐資社長は「オーバーツーリズム(観光公害)対策や災害時の緊急避難者の受け入れなど、地域社会への貢献に向けて連携していく」と話していた。(格清政典)