
東武東上線の坂戸駅から分かれる越生線は、全長約10キロの短い路線ながら、沿線に個性的な駅が点在する。東京からのアクセスも良好なこの路線について、東武鉄道で長年東上線一筋に勤務してきたベテラン駅長が、各駅の魅力を語ってくれた。
まず注目したいのが、立派な駅舎が特徴の武州長瀬駅だ。昭和初期に建てられた木造駅舎は現在も現役で、ノスタルジックな雰囲気を漂わせている。駅長は「この駅は昔と変わらぬ姿で旅客を迎えています。特に朝の通勤時間帯は地元の方々で賑わいます」と話す。
途中駅には笠幡、一本松、越生大橋などの駅がある。笠幡駅周辺には公園が多く、ファミリー層にも人気だ。一本松駅は住宅街に位置し、朝夕のラッシュ時には混雑する。各駅の昔の写真と現在の様子を見比べると、周辺の開発が進みながらも駅の基本的な構造は変わっていないことが分かる。
終着駅の越生駅は、JR八高線との乗り換え駅としても知られる。駅前には観光案内所があり、ハイキング客などでにぎわう。駅長は「越生駅は乗り換えだけでなく、周辺の観光スポットへの玄関口としても重要な役割を果たしています」と説明する。
駅長は最後に「越生線は東上線の枝線ですが、沿線に住む方々の生活を支える大切な路線です。これからも変わらぬサービスを提供していきたい」と語り、取材を締めくくった。貴重な写真とともに、路線の歴史と日常を感じられる記事となっている。