潜入ルポ:生成AIを支えるデータセンターの冷却革命と停電対策

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Mika Nakamura
IT - 03 May 2026

データセンターが集積していることから“データセンター銀座”と呼ばれる千葉県印西市で、新たなデータセンター「NRT14」が4月8日に稼働した。生成AIに代表されるAI向けインフラの需要を取り込むために、高度な計算処理に対応できる冷却・電源設備を備えている。三菱商事と世界に300以上のデータセンターを保有する米Digital Realtyとの合弁会社MCデジタル・リアルティ(以下、MCDR)が運営する。

AI用インフラは、従来のITインフラと設計や運用方法が異なる。特に、AI処理に適したチップは発熱しやすく、冷却に多くの電力を消費する。NRT14は、約25メガワットの電源容量を備えており、これは一般家庭5000~8000世帯の最大消費電力に相当する(電力会社の電気料金プランを基に1世帯当たり30~60アンペアで計算)。

新しい冷却技術も取り入れている。チップの性能向上に伴って、冷たい空気でサーバを冷やす従来の「空冷方式」では間に合わなくなってきた。NRT14は、特殊な液体を循環させてチップを冷やす「液冷方式」に対応した設備を導入している。

AI時代に対応したデータセンターの内部に潜入して、冷却技術の進化を見てきた。その模様をレポートする。

MCDRのデータセンターでは、企業やクラウドサービス事業者が自社のサーバを設置できる「コロケーション」サービスを1ラック(棚)単位で提供している。サーバの運用・管理は、MCDRが24時間体制で行う。

最適なAIインフラの導入を支援するために、機器や技術の性能を評価・検証できる施設「MCデジタル・リアルティ イノベーション ラボ」(DRIL:Digital Realty Innovation Lab)を隣接するNTR12に開設した。

DRILでは液冷却に対応する高密度型サーバを無料で提供する。企業は空冷/液冷といった冷却方式の比較、AIインフラの性能評価や電力密度の検証を、本番環境で実施できる。メーカーなどと協力して「AIインフラの理想的な構成」を提示するとともに、事前確認によってスムーズな導入を後押しする狙いだ。

DRILはサーバルームの1室にある。ラックには各社のさまざまな技術が展示されている。

富士通の子会社エフサステクノロジーズ(神奈川県川崎市)が手掛けるサーバ「PRIMERGY」や、半導体商社のマクニカが取り扱うデータセンター向けネットワーク機器など複数ベンダーの製品が並ぶ。多種多様な機器をそろえることで、顧客のニーズに応える狙いだ。

液冷方式に対応したサーバラックは、背面に太い管が何本も通っている。ここに特殊な冷却液を流してサーバやチップを冷やしている。

また、NRT14では新たにサーバルームやラックの運用をする前に、冷却の性能が十分か検証するという。取材では、サーバルームにあえて温かい空気を送り込み、排熱の仕組みをチェックしている様子を見学した。

データセンターの稼働が止まることはあってはならない。NRT14では、万が一停電が起きた際、2分以内に非常用電源が作動する。その間は冷却液でセンターを冷やす。データセンターを7分間動かせる分の冷却液を蓄えているという。空調や自家発電設備も予備機を用意している。

NRT14は、米NVIDIAの最新GPUを搭載したサーバ「NVIDIA GB200 NVL72」に対応した液冷認証を取得しており、MCDRの山下康平CEOは「NVIDIAのお墨付きをもらった最先端のデータセンター」と表現する。

MCDRは、千葉県印西市、東京都三鷹市、大阪府茨木市にデータセンターを展開している。電力容量は累計200メガワットに上り、山下CEOは数年のうちに現在の倍に増やしたいと意気込んだ。

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、産経新聞の記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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