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熊本県を震源とする最大震度7の地震が、半導体産業が集積する九州に甚大な影響を及ぼしている。複数のメーカーが生産ラインを停止し、設備の被害確認と復旧作業を急いでいる。
半導体集積回路(IC)の生産額で全国トップ級とされる九州からは、スマートフォンや自動車向けの多様な半導体が供給されており、製造再開が長期化すれば国内外のサプライチェーンに深刻な影響が及ぶ可能性がある。
九州には約1000社の半導体関連企業が集まり、「シリコンアイランド」と称される。熊本県を中心に先端半導体から高電圧制御用まで幅広い製品が生産され、電子機器や自動車などに欠かせない部品を世界各地に出荷している。
九州経済産業局によると、2025年のIC生産額は全国シェア36%の1兆931億円で、過去5年で約5割増加した。背景には世界的な半導体需要拡大と、2021年の台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出表明がある。
政府は成長戦略で、2040年度までに半導体分野への官民投資額を最大68兆円と見込んでおり、この地震が同産業の成長軌道に与える影響が注視される。