
社民党は29日、東京都内で党大会を開き、党首選で再選された福島瑞穂氏の続投と、服部良一幹事長の後任にラサール石井副党首を充てる人事を正式に決めた。党首選の結果発表の記者会見では、福島氏に敗れた候補者の発言を認めなかったことについて、出席者から「真摯な反省」と「民主的な」党運営を求める声が上がった。来賓も苦言を呈する異例の一幕もあった。
党大会は28、29両日に行われた。29日にあいさつした福島氏は、高市早苗政権の憲法改正をめざす動きについて「かつてないほど改悪の危機にさらされている」と述べた。殺傷能力のある武器の輸出を全面的に解禁したことには「死の商人国家にさせてはならない」と批判し、「社民党の出番だ」と訴えた。
来賓あいさつに立った全国労働組合連絡協議会の渡辺洋議長は、6日開票の党首選の再選挙で福島氏に敗れた大椿裕子前参院議員の「発言封じ」に言及した。福島氏が「配慮が足りなかった」などと釈明したことなどを念頭に、「混乱への言い訳に終始した印象しか残っていない」と批判した。さらに「リベラル勢力を束ねる役割は必要だが、それをいまの社民党に求めることができるのか」とし、党運営に苦言を呈した。
亀裂が露呈しているのは、社民党だけではない。れいわ新選組も内部対立が深刻化し、流出した臨時総会の音声からはその深刻さがうかがわれる。民主集中制をとる共産党は、異論を持つ党員を除名・除籍などの形で排除することで内部対立を抑え込んでいる。
かつて福島氏は「わが党は共産党とは異なり、党首公選制をとる中央集権的ではない政党だ」と訴えていた。しかし、今回の党大会人事では最高決定機関である常任幹事を「福島派」が独占した。