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ロシアの侵攻を受けるウクライナ南部オデーサ州の国立自然公園は29日、黒海沿いの海岸で6月に死んだイルカ計56頭が打ち上げられたと発表した。同公園は「戦争が原因だ」として、機雷や艦船を狙ったミサイルの爆発、軍艦からの低周波音、侵攻に伴う化学物質による汚染などが影響しているとみている。
打ち上げられたのは死んだイルカの一部で、実際の数はさらに多いとみられる。国立自然公園は2022年2月のロシアの侵攻開始以降、黒海やアゾフ海でクジラ類約10万頭が死んだと推定している。
黒海では軍艦や潜水艦が使う水中音波探知機(ソナー)の低周波音がイルカの位置認識を妨害しているとの見方がある。
国立自然公園の調査責任者イバン・ルセフ氏は「ロシアの侵攻によって黒海の生態系は崩壊の危機にひんしている」と警鐘を鳴らしている。
英国防省は、ロシア軍がウクライナから奪ったクリミア半島のセバストポリで黒海艦隊を守るため、特別に訓練したバンドウイルカを軍事利用している可能性があると指摘している。