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FIFAワールドカップ2026で決勝トーナメントに進出したイングランド代表が、開催国の一つであるメキシコと準々決勝進出をかけて対戦する。ピッチ上だけでなく、場外戦でも警戒を強めていることが明らかになった。英スポーツメディア『ジ・アスレティック』が伝えたところによると、同代表はメキシコサポーターによる妨害行為を防ぐため、ホテル周辺へのバリケード設置をはじめ、複数の対策を講じる方針だという。
イングランドはラウンド32(決勝トーナメント1回戦)でコンゴ民主共和国と激戦を繰り広げ、エースのハリー・ケインが2ゴールの活躍を見せて2-1の逆転勝利。これでラウンド16進出を決め、現地時間7月6日に行われる一戦で強豪メキシコと相まみえることになった。ホスト国の熱狂的なサポーターが創り出す完全アウェーの空気は、イングランドにとって大きな試練となることは間違いない。
しかし、チームがより警戒しているのはピッチの外での出来事だ。すでに“被害”が出ている。同じラウンド32でメキシコと対戦したエクアドル代表の選手たちは、滞在先のホテル周辺でメキシコサポーターが夜通し拡声器やクラクション、バイクの騒音をまき散らしたため、十分な睡眠を取れないまま試合に臨み、0-2で敗れた。エクアドル側はこの件を国際サッカー連盟(FIFA)に正式に苦情として申し立てている。
この一件を受け、イングランド代表は万全の状態で試合に臨むため、自主防衛策を急ピッチで検討している。具体的には、滞在場所の情報を非公開にするほか、テレビの砂嵐のようなホワイトノイズを流して周囲の物音を遮断する「ホワイトノイズ発生器」を各選手の部屋に導入する案が浮上。さらに、今回の報道によれば、ホテル周辺には試合前の妨害行為を防ぐためのバリケードが設置される見通しだという。
FIFAの警備体制に詳しい匿名関係者によると、チームのホテル周辺にバリケードを設置するかどうかはケースバイケースで判断されるが、エクアドルの事例を受けて「過去の経験から学び、同様の事態の再発を防ぎたい」というFIFA側の姿勢も働いているようだ。イングランドはこれらとは別に、標高2240メートルの高地に位置するエスタディオ・アステカでの試合に備え、これまでの前日現地入りを1日早めることで、高地への順応を図るという異例のアプローチも採用している。
こうした万全の準備を整えつつある“スリーライオンズ”は、60年ぶりのW杯制覇に向けて、難敵メキシコの撃破を目指す。ピッチ