
原油から精製するナフサの不足でトレーや包材の供給が混乱する中、中華料理チェーン「ぎょうざの満洲」(本社・埼玉県川越市)が5月1日から、関東地区の店舗で、持ち帰り用の主力商品「冷蔵生ぎょうざ」(トレー入り、12個)の販売を休止している。顧客には代替として、袋詰めの冷凍製品(20個)への移行を求めている。
15日夕、川越市のぎょうざの満州の店舗では、持ち帰り用の生ぎょうざを買う人の姿が多く見られた。市内から訪れた男性(66)は「商品のラインナップが減るのは残念だが、安くて美味しいので引き続き買いたい」と話していた。
販売休止の冷蔵生ぎょうざに比べ、冷凍製品は賞味期限が製造日を含め約14日と長い。また店舗ごとに特売日を設けており、5月からは袋入りの冷蔵生ぎょうざが、特売日に税込み500円から480円へと割引されている。
イラン情勢悪化にともなう原油輸入の停滞で、プラスチックやゴム製品の原料となるナフサの供給不足が深刻化し、トレーなど食品包材の資材が高騰。こうした包材を使用するさまざまな商品で、欠品が相次いでいる。
ぎょうざの満洲の池野谷ひろみ社長は、「今回の資材高騰は、食品包材のゴミを減らし、お客さまにお求めやすい価格で商品を届けられるチャンスでもある。袋入りの商品は(トレー入りに比べ)スペースを使わず、捨てる時もかさばりにくいという声を頂いている」と指摘。「物価高が続く状況だが、商品を安定供給する努力を続けていきたい」と話した。
同社では以前から、環境負荷低減への取り組みとして、トレー入り商品の袋入りへの移行を進めてきたという。(文・写真 鴨志田拓海)