
米国とともにイランと戦端を開いたイスラエルが、親イラン民兵組織ヒズボラの掃討名目でレバノンでの戦線を拡大させたことが、米イランの戦闘終結に向けた協議の進展を阻んでいる。米メディアは、トランプ米大統領がイスラエルのネタニヤフ首相を電話で罵倒し、戦線縮小を要求したと報道。対イラン協議の中断も生じかねない事態に、早期の幕引きを図りたいトランプ氏は焦りをにじませている。
「お前は完全に狂ってる。今や誰もがお前を嫌っている」。米ニュースサイトのアクシオスによると、トランプ氏はネタニヤフ氏との電話で1日、イスラエルによるレバノンでの攻勢拡大に怒りをぶちまけた。「私がいなければお前は刑務所に入っていた」ともなじったという。
イスラエルは、米イランの戦闘終結に向けた覚書案を巡る交渉が大詰めに差し掛かっていた5月下旬以降、レバノンでの軍事作戦を強化した。首都ベイルートへの攻撃を約3週間ぶりに再開すると、ネタニヤフ氏はヒズボラが拠点とするベイルート南郊ダヒヤ地区への攻撃も指示。5月末にはレバノン南部の要衝「ボーフォート城跡」を掌握するなど進駐地域を拡大させている。
ヒズボラも徹底抗戦の構えを示しており、4月に米国の仲介で発効していた停戦合意は「崩壊の瀬戸際」(米紙ニューヨーク・タイムズ)だ。
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