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1989年の天安門事件から4日で37年となるのを前に、当時の学生リーダーだったウアルカイシ氏(58)=現在台湾在住=が3日、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見を開いた。中国に融和姿勢をとってきた米国の政策が転換しつつあると指摘し、「日本も中国の脅威に対する最前線に立つときだ」と訴えた。
ウアルカイシ氏は事件後に欧米へ亡命した後、台湾に移住。現在も中国の民主化や人権擁護を求める活動を続けている。5月に北京で習近平国家主席と会談したトランプ米大統領の対中政策について、「彼は計算高い。ディール(取引)を使った交渉で中国といういじめっ子と対峙し、自由と民主主義に基づく世界秩序に導くと信じている」と語った。
さらに「今ここで中国に強く出なければ、脅威は増大する一方だ」と警告。「独裁者が最も望むのは私たちが希望を失うことだ。高市早苗首相には自由と民主主義を守る大きな力として振る舞ってほしい」と、日本のリーダーシップに期待を寄せた。
米政府系ラジオ局「ラジオ自由アジア」(RFA)によると、北京市当局は事件の遺族団体「天安門の母」に対し、4日に犠牲者を墓参りすることを禁止すると通告した。事件の記憶を風化させることが狙いとみられ、当局の統制が一段と強まっている実態が明らかになった。
同じ3日、国会内でも事件に関する集会が開かれ、北京大教授として学生を支援した作家の袁紅氷氏や、日本維新の会の石平参院議員が参加した。集会では改めて中国の人権状況への懸念が表明された。(桑村朋)