
「校則で縛る構造は刑務所と同じ」――アメリカの教育機関で多くの子どもを指導してきた筆者は、日本の思春期教育の現状をこう批判する。管理主義的な校則や画一的な指導は、子どもの自主性を奪い、創造性を阻害しているという。
また、受験勉強への過度なプレッシャーだけをかける教育も問題視される。筆者は「偏差値だけを追い求める仕組みでは、子どもの内発的な学びの意欲は育たない」と指摘する。日本の教育は知識の詰め込みに偏り、思考力や判断力を養う機会が乏しい。
AI時代に必要な教育として、筆者は3つのトレンドを挙げている。一つは「批判的思考」の育成。二つ目は「創造的発想」を引き出す学び。三つ目は「共感力」を高める協働学習だ。これらが、変化の激しい社会で生き抜く力を育てるとする。
世界では、フィンランドやシンガポールなどがこれらのスキルを重視した教育改革を進めている。プロジェクト型学習や探究活動を通じて、生徒が主体的に課題解決に取り組む環境が整えられている。
日本の教育も、こうした国際的な流れに合わせて変わる必要がある。筆者は「規律で縛るのではなく、自律を促す教育へ転換すべきだ」と結論づけている。AI時代に対応するためには、学校現場の抜本的な改革が求められている。