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「人間は権力を持つと、青春時代に挫折した夢を実現しようとする」——堀江湛・慶応義塾大学教授の政治心理学の講義を思い出す。韓国の李在明大統領の発言を追うと、この理論が当てはまるように思われる。
李氏は貧しかった少年時代に「なぜだ!」と怒った不条理を、大統領という権力を得て解決しようとしている。その一途な思いが、韓国を「世界にもまれな実物経済実験」のパート2へと導くかもしれない。
李氏は大統領選挙への初出馬表明後、ソウル大学の招待講演でこう主張した。「貧しい人が利子をたくさん出して、金持ちは望むだけ低利で長期間借りられることは正義ではない」と。
この発言は、銀行が低信用者に低金利で融資を行うという、世界でも類を見ない経済実験の始まりを示唆している。韓国は過去にも独自の政策実験を行ってきたが、今回の試みはさらに革新性が高い。
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