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東海道・山陽新幹線の「こだま」に900番台の列車番号が登場し、ファンの間で話題となっている。3月のダイヤ改正で「こだま977号」が設定され、ネット上では「列車番号のインフレが止まらない」「いよいよ1000番台突入か」などの書き込みが見られる。
列車番号は種別や行き先ごとに細かく振り分けられる。下りでは東京発博多行きの「のぞみ」から若い番号が付与され、東海道・山陽・九州の各新幹線で番号が重ならないようにJR東海、西日本、九州の3社が調整している。
JTB時刻表(JTBパブリッシング刊)を開くと、東京発最終の三島行きが「こだま915号」、新大阪22時33分発の岡山行きが「こだま977号」。1年前の時刻表ではそれぞれ「815号」「877号」で、プラス100となった。
これは「のぞみ」の列車番号の拡大が要因だ。今回の改正で「のぞみ」は利用客の多い時間帯で毎時最大13本体制となり、臨時列車のダイヤパターンが増加。従来400番台で収まっていた「のぞみ」が500番台に侵食し、「ひかり」が500番台から600番台スタート、700番台からだった「こだま」が800番台スタートにずれこんだ。
900番台は国鉄時代からの慣例で非営業列車、試験車などのイレギュラーな存在の列車や車両につけられていただけに、営業列車に使われたことに違和感を持つファンが出てきたのだろう。
昭和39年に東海道新幹線が東京-新大阪で開業した際、下りの「ひかり」は1~27号、「こだま」は101~205号だった。現在の列車番号の大きさは新幹線網の拡大、充実ぶりを表しているといえる。
東海道・山陽新幹線の「1号」といえば、長らく「ひかり」だった。平成4年3月に登場した「のぞみ」は「301号」。JR東海は「ひかりは博多行きで、のぞみは新大阪行きだったため」と説明する。「1号」は最も速く、最も遠くへ行く列車につけられるものなのだ。5年3月に博多延伸を果たした「のぞみ」が満を持して「1号」の称号を手に入れた。
62年前の新幹線開業の式典は「ひかり1号」、一昨年の開業60周年の出発式は「のぞみ1号」の東京駅発車に合わせて行われた。高校野球のチームでいえば背番号1のエース。列車番号が大きくなっているからこそ、「1号」は重みがある。1000番台突入の可能性について、JR東海は「現時点では検討していない」としている。(鮫島敬三)