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【ベントレー ベンテイガ スピード 試乗】W12からV8へ。至極の時が押し寄せる最上級SUV

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Kenji Watanabe
自動車 - 23 7月 2026

ベントレーのSUV「ベンテイガ」に最上級グレード「スピード」が登場した。ブランドの在り方をストレートに伝える名称のトップパフォーマンスモデルだが、従来型との最大の違いは心臓部にV8エンジンが積まれていることだ。およそ不満のあろうはずもないが、最新モデルの仕上がりをリポートする。

ベンテイガのフラッグシップモデルであるベンテイガ スピードのエンジンが、12気筒から8気筒になったと聞くと、自動的に「VR6」という言葉がぼんやりと浮かんできて、年を取ったなと深いため息をついてしまう。

VR6はフォルクスワーゲンが開発した狭角のV6で、バンク角はわずか15度。通常のV6であれば片バンクごとにシリンダーヘッドを配置するが、VR6は1つのシリンダーヘッドでまかなう。これにより、6気筒でありながら4気筒並みにコンパクトなサイズを実現した一方、熱がたまりやすく吸排気効率や整備性が悪いなどのデメリットもあった。

このVR6を2つくっつけたのがW12である。V6を縦につなげて12気筒にするのが一般的だった時代、W12はVR6を72度の角度で横につなげ、つまり3気筒×4バンクという複雑な構造を持つ極めてコンパクトな12気筒エンジンとなった。ただし、コンパクトなのはV8並みの全長くらいで、扇のように横方向に広がるため補機類と合わせてエンジンルーム内にぎっしりと詰め込まれていた。

従来型ベンテイガ スピードはこのW12を搭載していたが、W12は2024年に生産を終了。代わりに4リッターのV8ツインターボエンジンが搭載されることになったのが最新型ベンテイガ スピードである。なお、現在もV12を擁するのはフェラーリ、メルセデス、そしてロールス・ロイスとアストンマーティンという2つの英国メーカーだ。

フラッグシップモデルに最上級のエンジンであるV型12気筒を、という時代は終焉に向かっていると言わざるを得ない。ロールス・ロイスに供給されるBMW製V12は2028年施行予定のユーロ7をクリア済みのようだが、大きく重くコストもかかるV12が未来永劫安泰とはいかない。どこかで代替機に切り替える必要があり、ベントレーは今回踏み切った。ちょうどベントレーから「アーバンラグジュアリーSUV、初のEVの『トルカル』を9月23日に発表」というプレスリリースが届いたので、そうした背景もあったのかもしれない。

ベンテイガ スピードに搭載される4リッターV8ツインターボは、VWグループで広く共有されるユニットで、ポルシェ「カイエン」「パナメーラ」、ランボルギーニ「ウルス」などが同系統を採用する。とはいえV12には最高峰のエンジンという強い記号性があるだけに、4気筒減っても従来のW12に見劣りしないよう、最高出力はW12の635PSから650PSに引き上げられ、0-100km/hも3.9秒から3.6秒に短縮。スペックの数値だけでなく動的性能でもW12を凌ぐフラッグシップにふさわしいV8ツインターボという大義を守っている。最大トルクは850N・m、最高速は310km/h。このエンジンは今では極めて稀有な、電動化されていない純内燃機でもある。

ベンテイガ スピードの試乗は、たまたま「ロールス・ロイス・カリナン」や「アストンマーティン・ヴァンキッシュ」に乗った直後だった。3台に共通するのは英国車であることと、室内にいまだに機械式スイッチが多いこと。センターにタッチ式ディスプレイが置かれてはいるが、積極的に機械式スイッチを減らそうという姿勢はみじんも感じられない。そしてたいていの機械式スイッチの周りにはクロームの装飾が施され、このキラキラが室内に得も言われぬ高級感を漂わせる一因になっている。これをやりたいがために機械式スイッチを残しているのだろうかと勘ぐりたくもなる。

メディア向け試乗車の室内には仕様書が入っており、個体のスペックや本体価格、装着オプションの一覧が表記されている。信号で止まった際に助手席の仕様書をチラ見したら、オプション総額が138万円と見えた。まあそんなものかと納得して走りだしたが、なんだかゼロの数が多かった気がし、パーキングでよく見ると1385万3300円だった。最も高額なのは「ベンテイガスタイリングスペシフィケーションwithアクセント」で228万9800円、23インチホイールだけでも187万2350円。この調子であれこれ選べばあっという間に1000万円を超える。

豪華で華やかな内外装に包まれた空間でのドライブは、至極の時が波のように次から次へと押し寄せてくるようだ。動力性能、操縦性、乗り心地、モノが動くときの動的質感がいずれも良質。2.5t超の車両重量や300kg近くフロントが重い重量配分など質量に関する物理的要件は、V8ツインターボのパワーで完全に相殺される。スロットルペダルへのレスポンスに遅れはなく、静々と滑らかで猛烈な加速感をいつでも直ちに披露する。動力性能の観点からすれば、電動化によるモーターサポートは必須ではないという説得力がある。もちろん燃費まで考慮すれば電動化は一助だが、この質量とボディサイズにしてはトータル燃費は悪くなく、高速巡航時には10km/リッターを超えることもあった。

右や左へステアリングを連続的に切る場面でも、ばね上の動きはきちんと制御され、ピッチとロール、ヨー方向への動きが大きすぎたり緩慢だったり唐突だったりすることはない。クルマが向きを変える動きにも、つくり手側の意志が感じられる質感の高さがにじんでいた。

同行した編集部のFさんが「なんだかとってもいいクルマに乗っている感じがするんですよね」と漏らしたが、このクルマの印象を見事に言い得ている。加えて、同じプラットフォームやパワートレインを共有するポルシェやランボルギーニとは明らかに異なる、ベントレー独自の世界観が成立している。きっと「総額約5000万円もするんだから当たり前でしょ」などと無粋なことを言ってはいけないのだ。

テスト車のボディサイズは全長5144×全幅1998×全高1728mm、ホイールベース2995mm、車重2470kg。駆動方式は4WD、エンジンは4リッターV8 DOHC 32バルブ ツインターボ、トランスミッションは8速AT。最高出力650PS/6000rpm、最大トルク850N・m/2250-4500rpm。タイヤは前後とも285/35ZR23(ピレリPゼロ)。価格は3408万円、テスト車は4880万8230円。

オプション装備の詳細は、カーペットオーバーマットへのコントラストバインディング5万0340円、マリナーレンジ<ソリッドアンドメタリック>172万2770円、アニメメーテッドウエルカムランプbyマリナー37万5760円、4+1シート183万0900円、ベンテイガブラックラインスペシフィケーション106万9050円、ブラックルーフ&ルーフレール51万6460円、チタンスポーツエキゾーストシステム139万7720円、ディープパイルオーバーマット9万0600円、バッテリーチャージャー2万0590円、ムードライティング7万5870円、バレーキー4万5290円、ネイムフォーベントレー132万7740円、ベンテイガスタイリングスペシフィケーションwithアクセント228万9800円、カーボンファイバーフェイシア60万9040円、マリナーカラースペシフィケーション46万0490円、ダイナミックスペシフィケーションwith 23インチブラックペイントホイール187万2350円、セルフレベリングホイールバッジbyマリナー9万8530円、ピラーボックスレッドペイントベニアキャリア87万4930円。

テスト車は2026年型で、開始時走行距離2015km。テスト形態はロードインプレッション、走行状態は市街地2割・高速道路7割・山岳路1割。テスト距離275.7km、使用燃料46.0リッター(ハイオク)、参考燃費は満タン法で6.0km/リッター、車載燃費計では6.9km/リッターだった。

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、Response.jpの記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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