
ひきこもりの当事者の平均年齢が上昇し、40歳以上が全体の4割超を占める実態が明らかになった。NPO法人「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」の調査によると、当事者の平均年齢は36.9歳で、調査開始時の2014年の33.1歳から上昇した。支える家族も高齢化しており、60代の当事者を90代の親が支えるケースも報告されている。
連合会は28日に調査結果を発表した。調査は2025年12月から2026年1月にかけて実施され、ひきこもり経験のある当事者の家族約280件を対象に行われた。さらに、当事者本人への調査も並行して行われている。
家族への調査による年齢構成では、当事者のうち40歳以上が43.1%を占め、50歳以上も12.7%に達した。これらの数字は、ひきこもりが若年層だけの問題ではないことを如実に示している。
連合会共同代表の日花睦子さんは「ひきこもり対策は、若者に対する支援という考え方が色濃いが、実態として若年層だけの課題ではない」と指摘した。この発言は、社会の認識や政策の転換を促す重要なメッセージとなっている。
また、家族を支える側の高齢化も深刻な問題だ。高齢の親が年金だけで生活を維持するのが難しい状況が報告され、支援体制の拡充が急務となっている。この調査結果は、ひきこもり支援を全世代型へと転換する必要性を強く示唆している。
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