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ダイハツの主力軽自動車「ムーヴ」が、2025年6月のフルモデルチェンジから1年を経過した。スライドドアの採用など、時代のニーズに合わせた大幅な刷新が行われたが、その売れ行きはどうなっているのか。本稿では販売実績と軽自動車市場の動向を報告する。
販売台数データを見ると、発売後1年間の累計販売台数は目標を大きく下回っており、特にライバル車種であるスズキ「ワゴンR」や日産「ルークス」との競争激化の中でシェアを伸ばせていない。ディーラーからは「試乗数は多いが成約率が低い」との声が聞かれる。
軽自動車市場全体では、SUVタイプが引き続き人気を集める一方、スライドドア付きのトールワゴン需要は安定している。しかし、価格競争が激しく、ムーヴの販促施策が十分に奏功していないと業界関係者は分析する。
ムーヴは1990年代から続く平成のレジェンド軽自動車であり、歴代モデルで多くのファンを獲得してきた。7代目では新プラットフォームの採用により走行性能や静粛性が向上したものの、デザイン変更を敬遠する既存ユーザーも少なくない。
発売1年を経て、ムーヴの「復活」はまだ道半ばと言える。ダイハツは今後のマイナーチェンジや価格戦略で巻き返しを図る方針だが、軽自動車市場の構造変化に適応できるかが鍵となる。平成のレジェンドが真の復活を遂げるまで、引き続き注視が必要だ。