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1986年4月28日午後9時、ソ連の国営タス通信が短いニュースを配信した。そこにはチェルノブイリ原発での「不幸な出来事」が簡潔に記されていた。
<(ソ連ウクライナ共和国の)チェルノブイリ原子力発電所で不幸な出来事があった。原子炉の一つが破損した。事後処理の方策がとられている。被災者には必要な支援がなされている。事故調査のために政府の委員会が設けられた>
しかし、現実は遥かに深刻だった。史上最悪のチェルノブイリ原発事故は、26日未明に発生していたのである。
タス通信は事故発生から3日近くもたってから、ようやく短い一報を流した。この遅れには、ソ連当局の情報統制と人命軽視の姿勢が垣間見える。
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