
JR東日本は19日から3日間、京浜東北線田端-田町間で、従来は夜間に行っていた線路工事を日中に実施する。これに先立ち、13日未明にレール交換作業を報道公開し、理解を求めた。背景には老朽化による工事増加と人材難がある。JR東は利用客が比較的少ない平日日中への切り替えを進め、作業効率化を図ることで安全輸送を維持したい考えだ。
13日に公開されたのは東京都品川区の横須賀線品川-西大井間で8年前に設置された約135メートル分のレール交換作業だ。終電後の午前0時過ぎ、安全確認を慎重に行った上で、ヘッドライトを付けた溶接工6人を含む作業員計25人が踏切から線路内へ入った。
作業員らは現在のレールを切断し、レール固定具を外すと「山越器」と呼ばれる陸上のハードルのような形をした器具を次々と設置。8.1トン分のレールをつり上げ、線路わきの新しいレールと入れ替え、切断部を溶接で固定した。
レールや架線などの設備を維持する作業は通常、終電から始発までの3~4時間で行うが、地方路線では既に日中にも行われているという。京浜東北線では平日日中に当たる5月19~21の各日午前10時半から午後3時半頃、田端-田町間で山手線の線路を使用して各駅停車で運行する。作業時間が長く取れる上、明るい時間に行うことで「作業効率は1.5倍ほど」(同社担当者)と見込む。
JR東が昨秋、首都圏の関連会社作業員1065人に行った調査では「作業を昼間にシフトしたい」との回答が67%に上った。一方、一般的にインフラ耐用年数とされる50年以上の設備は全体の約7割になりつつある。JR東は今後10年程度で工事量は2割増、人員数は2割減と想定する。首都圏本部の志野達也設備ユニットリーダーは「工事を持続するには作業員にサステナブルに従事してもらうことが不可欠だ。働き方改革にご理解いただきたい」と話した。