
プロ野球・広島カープや横浜ベイスターズで守護神として活躍した元投手・小山田保裕さん(45歳)が、現役引退後に球団営業部の一員となり、選手出身者として初めて営業部長に就任した。異例のキャリアチェンジには「最初は嫌すぎた」と当時を振り返るが、新たな挑戦への戸惑いを乗り越え、多くの学びを得たという。
小山田さんは現役時代、鋭いスライダーを武器に抑えとしてチームを支えた。しかし引退後、球団からの打診で未経験の営業職に異動することになった。数字目標や顧客対応に慣れず、最初の半年は苦しい日々が続いたと語る。
そんな中、小山田さんを支えたのは「野球で培った粘り強さ」だった。試合終盤のマウンドでの集中力や、打者との駆け引きの経験を、営業の商談に応用するよう工夫した。次第に、顧客との信頼構築に野球の経験が活きると実感するようになる。
特に印象的だったのは、来場者増加の施策として行った「選手目線での特典提案」だ。ファンサービスや試合観戦の楽しみ方を現役時代の視点から提案し、チケット販売に貢献。球団幹部からも高い評価を受けたという。
「今では営業の現場が一番楽しい」と笑顔で語る小山田さん。選手出身の営業部長として、後輩選手のセカンドキャリアの見本となる存在だ。野球とビジネスの意外な共通点に気づいたことが、大きな原動力になったと話している。
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