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元キャリアコンサルタントの高校教師・高梨(たかなし)は、生徒から「夢なし先生」と呼ばれている。彼は進路指導時、生徒の「夢」に対し現実的なデータや世の中の実情を突きつけ、否定し、覚悟を問う。その厳しい姿勢から生徒たちは彼を敬遠しがちだが、逆に彼の指導に惹かれる者も少なくない。
ある日、芸人を志望する男子生徒が高梨のオフィスを訪れた。生徒は「絶対にテレビで売れてやる」と熱意を語るが、高梨は表情を変えずに業界の厳しさを説明し始める。彼はまず、芸能界への入口がいかに狭いかをデータで示した。
高梨は「若手芸人の平均月収は4500円」という衝撃的な数字を提示する。さらに「多くの芸人はアルバイトで生計を立て、数年で夢を断念する」と続け、生徒の表情は一瞬で曇る。彼は「それでもやるのか?」と静かに問いかけた。
それでも夢を追い、のちに夢破れ、どん底の中でも諦めきれない生徒がいれば、高梨は卒業後でも手を差し伸べる。彼は「諦めるための授業」と称して、別の道を模索する手助けを行い、生徒が自分自身と向き合うきっかけを与えるのだった。
『夢なし先生の進路指導』(小学館)よりお届けします。この漫画は、現実と夢の狭間で葛藤する若者たちの姿を、リアルなデータとともに描いている。詳細は東洋経済オンラインの記事も参照。https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4098640252/toyokeizaia-22/