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鉄道業界に特化した就職支援・業界研究イベント「鉄道業界探求フェア」(産経新聞社主催、国土交通省後援)の一環として、「産学連携ネットワーキングパーティー」が8日、東京都新宿区の新宿住友ビル47階で開催された。出展企業の社員と学生、大学教授、高校教諭らが垣根を越えて意見を交わした。
このパーティーは、鉄道業界を志す学生と企業の採用担当者、大学教授らが直接対話する機会として企画された。会場では、優秀な学生を巡る企業間の〝争奪戦〟を思わせる場面も見られた。
信号機メーカーのベテラン採用担当者は、懇意にしている建設会社の総務担当者に対し、新潟県内の国立大に通う3年生について「あの青年はきっとうちに来てくれると思う。目の輝きを見れば分かるんだ」と自信を見せた。
すると建設会社の担当者は「ちょっと待ってください。うちも『やる気があるな』と思って、チェックしていましたよ」と苦笑い。隣にいた信号機メーカーの事業本部長も「となると、ご縁だなあ」と笑って応じた。
企業側のそんなやり取りが続く中、今度は都内の大学院1年生が「私の話も聞いてください」と自ら会話の輪に加わった。会場の各所では、学生が企業担当者に仕事内容やキャリアの道筋を尋ねたり、大学教授と企業担当者が鉄道業界の将来を語り合ったりする姿が見られた。
パーティーに先立って開かれた鉄道企業の若手社員座談会には、鉄道関連企業4社の若手社員が登壇した。自身の就職活動を振り返りながら、自己PRの作り方やグループディスカッションで人事担当者に何を見られているのかなどを学生にアドバイスし、参加者たちは熱心にメモを取っていた。
また、電車などの設計に携わってきた大学教授によるアカデミック講演も実施された。鉄道の仕事では文系・理系の枠に捉われず幅広い知識が必要とされるとして、数学などを〝食わず嫌い〟せずに学ぶことや、仕事への「志」を持つ大切さを学生に説いた。
「鉄道業界探求フェア」は7日から9日まで新宿住友ビル地下1階の新宿住友ホールで開催され、最終日も多くの来場者でにぎわう中、幕を閉じた。(高橋天地)