広島駅で路面電車の利便性を実感 第一列車⑤ 3号君と撮り鉄の旅

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Mika Nakamura
科学 - 05 6月 2026

広駅には定刻9時58分に着いた。三原を10分ほど遅れて発車したのに、いつの間にか遅れを取り戻していた。単線区間での回復運転は難しいものだが、なかなか巧みである。

向かいのホームでは、10時4分発の4両編成広島行き快速「安芸路ライナー」がスタンバイしていたが、既に8割方席が埋まっている。こちらの扉が開くや否やダッシュして、席取り合戦に参戦しては、紳士たるもの面目を失う。かといって広島まで48分も立ちっぱなしでは、その後の重大事に差し障る。同行するサンケイ3号君の意向を聞くまでもなく、30分後の快速に乗る決断を下した。

呉線は2つの顔を持つ。三原―広間はのどかなローカル線だが、広からは、広島まで日中毎時2本の快速が走る都市近郊線に早変わりする。

広から9分で、映画「仁義なき戦い」の舞台で知られる呉に。駅員に手を引かれた少し足の不自由な高齢のご婦人(こちらも初老の男ではある)が、隣に座る。聞けば、呉にある国立病院機構呉医療センター・中国がんセンターに入院している夫を見舞って一泊し、広島と岩国で在来線を乗り継いで下松(くだまつ)(山口県)まで帰るのだという。ざっと3時間の長旅だ。「大変ですね」と、ありきたりの相槌(あいづち)を打つと「えらい(疲れる)けど、夫婦(めおと)じゃけぇね」とさらりと答えられた。左手に見えてきた狩留賀(かるが)浜の白砂が妙にまぶしい。

広島駅に着き、ドアが開いた。「乗り継ぐ電車のホームまで荷物持ちましょか」と声をかけようとした途端、駅員がさっと近づいてきてご婦人を車椅子に乗せた。流れるような手際の良さにほれぼれする。

広島駅は、がらりと変わっていた。駅が建て替えられると、由緒ある建築物が消え、店舗もチェーン店が幅を利かすようになるなど、大抵ろくなことはないのだが、広島駅ほど素晴らしい改築事例を他に知らない。

昨年8月、再開発で新装となった駅ビルの2階に広島電鉄の路面電車が乗り入れたのだ。これがどれだけ画期的なことか。JRの在来線や新幹線の改札を出るとすぐ、路面電車に乗れるのだ。ほとんどのJR駅は、地下鉄やバス、路面電車の乗り場と距離が離れているか階が違う。重い荷物を持っての移動は至難の業で、鉄道離れの大きな要因だった。そんな弱点を克服してくれたのがこの駅だ。

駅ビルの吹き抜けに4つのホームが並び、次から次へと電車が坂をのぼってやってくる。「撮り鉄」の血が騒いだのか、3号君は、駅構内を上から横から下から撮りまくっている。その成果がこれ。昨年度の輸送人員は5300万人と前年比14%も増加し、今年に入って益々(ますます)増えている。

路面電車はまだまだやれる、と実感したところで、12時50分に落ち合う約束をしていた甘木さん(仮名)がやってきた。続きは、明日のこころだぁ!(コラムニスト 乾正人)

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、産経新聞の記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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