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今週、ロンドン発の当コラムでかの地の暑さ対策が紹介されていたが、ソウルでは昔ながらの風景は消え、ひたすらエアコン頼みになってしまった。とくに韓国のマンションは寒さ対策中心でベランダがガラス張りになっているため、ベランダから涼しい風というのが難しい。
韓国で見かけなくなって懐かしいのが〝竹夫人(チュクプイン)〟。竹で編んだ筒状の長い枕のようなもので、これを抱いて寝ると風通しがよくて涼しいというのだ。以前は市場などでよく売っていた。ネーミングが絶妙で、筆者も面白がって一時、愛用したが扇風機やエアコンには勝てず捨ててしまった。
涼み方の風景では〝ドゥンモク〟といって、上半身裸になって四つん這いになり背中に水をかけてもらうというのもあった。よく民家の庭先で見かけたが、庭や土間のないマンション時代とあってはもうやれない。ドラマや映画の時代劇でしか見られなくなった。
都心の若者街に住んでいるので、夏は女性たちのヘソ出しやもろ肌脱ぎがまぶしい。そこで彼女らも肩の形が気になるようで、カッコいい「直角肩」への肩の美容整形まで流行中とか。食では「以熱治熱(イヨルチヨル)」といって暑気払いには逆に激辛、激熱が韓国流だが、筆者には氷入りの豆乳スープ麺「コングクス」が夏の定番である。
(黒田勝弘)