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中国の習近平国家主席は6月、今年初の外遊として7年ぶりに北朝鮮を訪問した。中朝首脳会談の公式発表では朝鮮半島の「非核化」に関する文言がなく、中国が北朝鮮の核開発を事実上黙認した形となった。
北朝鮮はロシアによるウクライナ侵略を武器供給や派兵で支え、ロシアの後ろ盾を確実なものにした。これを快く思っていなかった中国は、北朝鮮への影響力を維持するため、中朝関係の改善に動いた。
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記にとっては「してやったり」の展開だ。日本にとっては、北朝鮮の軍事的暴発や、中朝露が連携して同時危機を引き起こす事態が一層懸念される状況となった。
そんな中で重要性を増しているのが、朝鮮戦争(1950~53年)の際に形成された国連軍の機能が今も存続しているという事実だ。
国連軍司令部(UNC)が韓国にあり、それを支える後方司令部が在日米軍横田基地に置かれている。横田を含む7カ所の在日米軍基地には国連旗が掲揚され、UNCと日本政府の地位協定に基づいて基地が使われていることを示している。
「北朝鮮の軍拡や国際的な提携関係の変化を踏まえれば、朝鮮半島の防衛には強力な多国参加のアプローチが必要だ。われわれは、侵略が1つや2つの国でなく、グローバルな連合によって反撃されるという明確なシグナルを送っている」