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日産自動車は16日、16年ぶりに全面改良した大型ミニバン「エルグランド」の新型車を発売した。独自のハイブリッド技術「e―POWER(イーパワー)」の次世代版を搭載したハイブリッド車(HV)のみの販売で、希望小売価格は標準モデルで689万7000円、上位モデルは757万9000円。高い運転性能や乗り心地の良さを打ち出し、トヨタ自動車の「アルファード」などに席巻された市場で巻き返しを図る。
16日、横浜市の日産本社で開かれた発表会で、国内販売を統括する杉本全執行職は「新型エルグランドならではの走りや空間を体験してほしい」と強調した。
新型エルグランドは、ガソリン車の設定をなくし、電動4輪駆動のHVのみの販売とした。同社最先端の技術を搭載したエンジンで発電した電気を使ってモーターで走行することで、燃費は従来比で7割向上し、1リットル当たり16.8キロとなった。加速時のエンジン音を抑えるなど車内の静粛性も高めた。先進技術など性能面を前面に打ち出したことで、ほぼ同型のアルファード標準モデルのHVタイプ(581万9000円)より価格は高くなった。
大型ミニバン市場では、トヨタが25年にアルファードと「ヴェルファイア」を計約12万台販売した一方、1997年に大型ミニバンのジャンルを切り開いたエルグランドは1426台の販売にとどまっている。
ゆとりある車内空間や上質な内装にこだわったアルファードに送迎用の社用車などの需要も奪われ、販売が低迷していた。
新型エルグランドは5月末から始めた先行受注が6000台を超える好調な滑り出しとなっている。今年6月に全面改良した小型スポーツタイプ多目的車(SUV)の「キックス」とともに、日産の国内市場の反転攻勢を占う上で重要な材料となりそうだ。(永田岳彦)