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売上高が自社の6倍を超える河西工業の株式を、老舗自動車部品メーカー・イクヨが着々と買い増している。この異例の動きは、業界内で買収や資本提携の思惑を呼んでいる。
イクヨは主に内装部品を手掛ける一方、河西工業はシートやドアトリムなどを製造し、両社の事業領域は一部重なる。河西工業の時価総額はイクヨを上回るが、イクヨは少量の株式を取得することで将来的な協業を模索しているとみられる。
自動車業界では電動化や軽量化に伴う部品統合が進んでおり、中小部品メーカーは生き残りをかけ資本提携やM&Aを活発化させている。イクヨの行動もその一環と捉えられ、河西工業との連携強化によって技術や顧客基盤を補完したい意図があるとの見方が強い。
アナリストからは「イクヨは河西工業の株式を段階的に取得し、最終的には関連会社化や経営参加を狙っている可能性がある」との指摘が出ている。ただし、河西工業側は現時点で経営陣の変更はなく、友好的な関係を維持したままだという。
今後の焦点は、イクヨがどの程度の出資比率を目指すか、そして河西工業の経営陣がこれにどう応じるかだ。両社の動きは、自動車部品業界の再編の行方を占う試金石となる。