
出版取次大手の日本出版販売(日販)が29日発表した2026年3月期決算(単体)は、純損益が10億円の赤字(前年同期は900万円の赤字)となった。赤字は4年連続。コンビニ配送事業の終了による雑誌の減収や運賃上昇が響いた。
売上高は前年比13・7%減の2473億円だった。商品別では書籍、雑誌、コミックのいずれのジャンルも減収を記録し、全体的な収入減少が顕著だった。
書籍の不振は特に深刻で、読者のデジタルシフトや出版市場の縮小が背景にあるとみられる。日販は出版取次の中核企業として、厳しい経営環境に直面している。
子会社を含む日販グループホールディングスの連結決算は、取次事業の不調が響き、純損益が24億円の赤字となった。グループ全体でも収益改善が課題となっている。
一方で海外事業やエンタメ事業は過去最高の売上高を更新するなど好調だ。日販は今後、不調の取次事業を立て直しつつ、成長分野への投資を加速する方針とみられる。