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東京ディズニーリゾート(TDR)が15日に開園40周年を迎える。1983年に米国外初のディズニーパークとして開業し、世界有数の入園者数を誇る施設に成長した。しかし、新型コロナウイルス禍による休園や入園制限を契機に、経営は転換期を迎えた。混雑緩和の好機と捉え、入園者数の増加より客単価を引き上げる「質」重視の運営を目指している。
軽快な音楽が流れ始めると、ミッキーマウスら人気キャラクターがダンスを披露し、沿道の来園者に手を振った。ディズニーの世界観が凝縮されたショーに大きな歓声が上がった。
東京ディズニーランドでは10日、開業40周年記念イベント「ドリームゴーラウンド」の一部が報道陣に先行公開された。目玉の一つは5年ぶりにリニューアルした昼間の通年パレード「ディズニー・ハーモニー・イン・カラー」。ダンサーを伴うショー再開は約3年ぶりで、居合わせた来園者からは「本来の姿が戻った」と涙する声も聞かれた。
運営会社オリエンタルランドの担当者は、「(混雑緩和で)待ち時間が少なくなったことで、ゆっくり食事を楽しんだり、お土産を買ったり、楽しみ方に選択肢が広がった」と指摘する。
同社は昨年発表した中期経営計画で、1日当たりの入園者数の上限(人数は非公表)を引き下げる方針を示した。混雑緩和で入園者の「体験価値」を向上させ、収入増につなげる狙いだ。令和4年度の平均客単価は1万5759円(見込み)に上り、計画最終年度(6年度)の目標1万4500円を既に上回っている。
2022年3月からはチケットの変動価格制を導入。休日の繁忙期と平日の閑散期で価格を変動(大人1人7900~9400円)させ、休日に偏りがちな入園者を平日に分散し、混雑緩和を推進している。
だが、依然として最高額9400円を払って休日に来園する人は多い。チケット価格は開園当初の3900円から最大2.4倍に値上がり。人気アトラクションやパレードの待ち時間を減らせるチケット(1500~2500円)も併売されており、家族連れには高すぎるとの不満も出ている。混雑緩和と満足度のバランスが課題だ。
今年はコロナ禍からの回復と40周年が重なり、入園者数の増加が見込まれる。コロナ禍前は1割を占めたインバウンド(訪日外国人観光客)の復活も予想されるが、需要を分散させてコロナ禍前より入園者数を抑えたい考えだ。客単価向上にかじを切った運営がどう評価されるか、試金石となる。